緑のジャージと巨大なヨンヒ人形、そして資本主義の残酷な縮図。『イカゲーム』が巻き起こした世界的狂乱は、一過性のブームでは終わらなかった。冷徹な視線で格差社会の暗部をえぐる鬼才ファン・ドンヒョク監督の手腕は、更なる深化を遂げている。
観る者の倫理観を容赦なく揺さぶるサスペンス・スリラーとしての強度は、新展開においてさらに研ぎ澄まされた。極限状態に追い込まれた人間のエゴと絶望のなかで光るかすかな尊厳。韓国ドラマの底知れぬポテンシャルを全世界に見せつけた本作は、視聴者を再び息の詰まるデスゲームへと引きずり込む。