同館のコレクションは、創業者である保木将夫氏が「自分が本当に心惹かれた作品」だけを情熱的に集めたことから始まった。現在では、日本写実絵画界の重鎮である野田弘志や中山忠彦をはじめ、生島浩、島村信之、小尾修、三重野慶といった第一線で活躍するトップアーティストたちの代表作が数百点以上収蔵されている。
特に圧巻なのは、作家ごとにまとめられた大規模な個展形式の展示コーナーだ。画家の初期作品から最新の到達点までを俯瞰することで、個々の手法や美意識の進化が一目瞭然となる。さらに、同館が定期的に開催するコンクールからは、次世代を担う新進気鋭の若手作家が次々と芽吹いている。伝統的な技法を継承しつつ、現代的な感性を融合させた新たな写実表現のパイオニアたちが、いまこの場所から世界へと羽ばたいているのだ。