この極小生命体の存在が学界に記録されたのは19世紀末のことだ。ロシアの探検家フセヴォロド・ロボロフスキーが中央アジア・ゴビ砂漠の厳しい風土の中で発見したことに由来する。キヌゲネズミ科に属するハムスター類の中でも最小の種であり、氷点下に達する冬と乾燥した砂丘を生き抜く強靭な生命力を秘めている。
野生下での繊細な生息実態は環境破壊の影も差す。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいてもその保全状態が注目される中、彼らの生態から学ぶべき点は多い。一晩に数キロメートルを走破する旺盛な活動量は、家庭でのケージ設計や環境整備を考える上で最も重要な指針となる。