島内の店舗に入って驚くのは、地元産品の圧倒的な存在感だ。「佐渡牛乳」を使った専用スイーツや、飛魚(アゴ)のだしを効かせた限定おにぎり、佐渡産コシヒカリを100%使用した弁当が、一目で見える特設コーナーにずらりと並ぶ。
本州と同じプライベートブランド商品を並べるだけでは、地元の顧客も観光客も満足しない。観光客は「佐渡ならではの味」を求め、島民は「地元の生産者を応援したい」という意識が強いからだ。大手チェーンの本部もこの傾向を無視できず、佐渡限定商品の開発権限を新潟支社や地元事業者に大幅に委譲している。全国一律の効率主義から、地域密着型へのリモデルが急速に進んでいるのだ。