渋谷はいまや、世界中のアニメやドラマのファンが集う巨大な「聖地」だ。人気アニメ『呪術廻戦 渋谷事変』で描かれた地上・地下のロケーションや、Netflixの世界的大ヒット作『今際の国のアリス』で静寂に包まれた無人のスクランブル交差点など、作品の舞台を一目見ようと訪れる聖地巡礼者が急増している。
NHKなどの報道記事でも度々取り上げられる通り、特定の作品イベントやハロウィン、カウントダウンの時期には、予想を超える群衆が一定のエリアに殺到する。こうしたカルチャー現象は観光経済に貢献する一方で、雑踏事故や暴動のリスクと隣り合わせだ。
現場では、作品ファンが安全に写真撮影を楽しめるよう導線を確保しつつ、警備の圧迫感を与えない柔軟な人流誘導が行われている。カルチャーの発信地としての魅力を損なわずに安全を確保するという、高度なバランス感覚が求められているのだ。