整然とした美しさは、偶然の産物ではない。この街並みは、イタリアを代表する世界的建築家・デザイナーであるマリオ・ベリーニがマスターアーキテクトとして参画し、三井不動産をはじめとする複数のデベロッパーが協調して創り上げたものだ。細部まで緻密に練られた都市景観デザインの思想が、街のすみずみに息づいている。
基調となるのは、重厚さと気品を兼ね備えたイタリア古典主義建築のエッセンス。建物の高さをあえて低層から中層に統一し、空の広がりを確保した。外壁にはアースカラーやテラコッタ、淡いイエローといった温かみのある色彩が採用され、窓の配置や柱の装飾比率に至るまで厳格なデザインガイドラインが適用されている。歩行者専用道路に敷き詰められたインターロッキングの石畳は、歩くだけで心地よいリズムを生む。近代的な再開発でありながら、何世代にもわたって受け継がれてきたヨーロッパの旧市街のような陰影と奥行きを宿している。