市川海老蔵の妻として日本中から愛された小林麻央さんは、1982年7月21日生まれ、東京都出身(新潟県小千谷市生まれ)。上智大学文学部心理学科在学中に日本テレビ系『恋のから騒ぎ』に出演して脚光を浴び、その後はフジテレビ系『めざましどようび』のお天気キャスターや、日本テレビ系『NEWS ZERO』の初代サブキャスターとして知的な進行と飾らない人柄で絶大な支持を集めました。
2人の運命的な出会いは、2009年1月放送の『NEWS ZERO』における対談インタビューでした。取材で対面した瞬間、海老蔵側が「初対面で『この人と結婚する』と直感した」と後の婚約会見で明かしたエピソードはあまりにも有名です。当時、歌舞伎界きってのプレイボーイとして名を馳せていた海老蔵でしたが、麻央さんの清廉さと芯の強さに強く惹かれ、真剣交際へと発展しました。
同年12月に婚約を発表し、2010年3月3日に婚姻届を提出、同年7月29日には総額数億円とも報じられた豪華絢爛な結婚披露宴が執り行われました。会見で披露された「来世も再来世も一緒にいよう」というプロポーズの言葉は、日本中のメディアで大きく報じられ、理想の夫婦像として語り継がれることになります。
成田屋という伝統ある大名跡に嫁いだ麻央さんは、慣れない「梨園の妻」としてのマナーや贔屓筋(ひいきすじ)への挨拶回りを懸命にこなし、2011年7月に長女・麗禾ちゃん、2013年3月に長男・勸玄くんを出産。家庭と歌舞伎界の双方を支える精神的支柱となりました。
しかし、2016年6月に乳がん闘病中であることが公表されます。同年9月に開設された公式ブログ『KOKORO.』では、病の苦しみに向き合いながらも前を向く率直な心情を綴り、英BBC放送の「世界の人々に影響を与えた100人の女性」に日本人として初めて選出されるなど、世界中に深い勇気と感動を与えました。2017年6月22日、34歳の若さで旅立った麻央さんが最期に遺した言葉は、夫への「愛してる」でした。