舌の側面を鏡で観察した際、単なる荒れではなく明らかな色の変化や病変が見られる場合は、口腔粘膜疾患や前がん病変(がんになるリスクが高い状態)を疑う必要があります。
まず、舌の側面にある白いできものや白い板状の膜が見られ、ガーゼなどで擦っても剥がれない場合は「白板症(はくばんしょう)」の疑いがあります。白板症は前がん病変の代表例とされ、放置すると数%から十数%の割合で悪性化するリスクを孕んでいます。
さらに警戒度が高いのが、鮮紅色のただれや舌の側面に見られる赤いしこりです。これは「紅板症(こうばんしょう)」と呼ばれ、見た目は単なる炎症のように見えますが、発見時点で約半数がすでに初期がんまたは上皮内がんであるとされる極めて危険性の高い病変です。舌の側面に赤や白の斑状変化を見つけたら、痛みや違和感の強弱にかかわらず専門医による視診と触診が欠かせません。