長年愛された看板キャラクターの声を誰が引き継ぐのかという問題は、ファンにとっても制作陣にとっても極めて繊細な課題でした。しかし、後任として選ばれた声優陣は見事なリスペクトを持ってその大役を果たします。
『ドラゴンボール』シリーズのブルマ役を引き継いだのは、実力派声優の久川綾さんでした。鶴さんが作り上げたブルマの活発さや知性を損なうことなく、自らの息を吹き込んだ久川さんの演技は、ファンから温かい称賛とともに迎え入れられました。
一方、『それいけ!アンパンマン』のドキンちゃん役には、同作でロールパンナ役などを務めていた冨永みーなさんが就任しました(急逝直後の2017年クリスマス特番のみ佐久間レイさんが代役を担当)。長年同じ現場で鶴さんと時間を共にしてきた冨永さんは、鶴さんが大切にしていたドキンちゃんの無邪気さと愛らしさを完璧に継承しています。
後任声優たちの熱演の根底には、偉大な先輩である鶴ひろみさんへの深い敬意と、「キャラクターの命を途絶えさせない」という強い覚悟が宿っています。