ジャパンラグビー リーグワンが発足して以来、各クラブの事業化とホームスタジアムの確保は急務の課題であり続けてきた。新スタジアムは、特定クラブのホームグラウンドとしての機能を強化し、ファンエンゲージメントを高める新拠点のモデルケースとして期待されている。
だが、特定のクラブ色を強く打ち出すことには、大学ラグビーや高校ラグビー、さらには日本代表戦という「日本ラグビー全体の聖地」としての歴史と反発するリスクもある。歴史的な包摂性を保ちながら、いかにして現代的なプロスポーツビジネスを成功させるか。アイデンティティの統合は決して容易ではない。