順風満帆に見えるキャリアから、ネット上では「何をやっても器用にこなす天才肌」「生まれつき好感度が高い天然愛されキャラ」と捉えられがちですが、これは一面的な見方に過ぎません。
実際の現場を知る映画監督やプロデューサーへの取材からは、全く異なる姿が浮かび上がります。神木隆之介のアプローチは極めて論理的かつストイックです。台本の読み込みにおいては、自身のセリフだけでなく共演者全員の感情の流れやカメラアングルの意図まで緻密に把握し、現場では監督が提示する指示にコンマ数秒で複数パターンのトーンを提示できる引き出しを準備しています。
また、「低身長だから演じられる役に限界がある」という旧来のステレオタイプな懸念を、圧倒的な演技のリアリティと存在感で完全に無効化してきました。弱さや情けなさを隠さない等身大の人間味から、内に狂気を秘めたシリアスな悪役まで、身長や体躯の枠組にとらわれない柔軟な役柄設計こそが、彼の真の武器となっています。