私生活での揺るぎない安定感は、女優としての驚異的なパフォーマンスにも直結している。日本放送協会 (NHK)の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、実年齢48歳にして18歳の少女・るい役を演じきった際の衝撃は記憶に新しい。繊細な心の揺れ動きを表現する佇まいは、上質なヒューマンドラマの真骨頂を見せつけた。
近年では地上波テレビへの出演頻度をあえて抑え、Netflixなどのグローバル配信プラットフォームや選び抜かれた単発の大型企画へと軸足を移している。露出が減っても価値が一切落ちない稀有なポジションを確立できたのは、私生活の静寂が彼女の表現力を常に研ぎ澄ませているからだろう。