巨大な屋外鉄鋼モニュメントを美しく保ち続けるためには、途方もない労力と緻密な維持管理が欠かせません。神戸の海風や雨風に常に晒される鉄人28号は、専門技術者による定期点検と計画的な補修によってその雄姿を保ち続けています。
特筆すべきは、2016年秋に実施された大規模な塗り替えメンテナンス工事です。設置から7年を経て退色が進んでいたボディに対し、足場を組み上げて丹念な下地処理と再塗装が施されました。この際、従来のコバルトブルーから、原作初期の重厚な漫画版カラーを意識した「深みのあるネイビーブルー」へとカラーリングが刷新され、ファンや住民から「より精悍で力強さが増した」と大きな話題を呼びました。
また、日没後に行われる鉄人28号のライトアップも見逃せない見どころです。暗闇の中に投光器の光が浮かび上がらせる鋼鉄の陰影は、昼間の爽やかな青空の下とはまったく異なる神秘的かつドラマチックな表情を見せます。夜間の静寂な若松公園に佇む姿は、まるで眠りについた街を静かに見守る守護神のような威厳を漂わせています。