伊黒の生い家は、女ばかりが生まれる特殊な一族だった。その一族は、山の中に隠れ住み、下半身が蛇の姿をした鬼を神と崇め、他人の財産を強奪して生計を立てていた。その鬼が好んだのが、人間の赤ん坊である。
一族は財産を得る見返りとして、自らの子供を鬼に差し出し続けていた。そんな血族において、370年ぶりに生まれた男児が伊黒だった。珍しい男児であり、さらに生まれつき「オッドアイ」であった彼は、鬼にとって格好の「ご馳走」と見なされた。身体が育ち、肉が増えるまで、彼は木格子で囲まれた暗い部屋に幽閉され続けることになる。 (出典: 伊 黒 小 芭 内 過去(Yahoo!ニュース))