「舌先=甘味」は嘘?昔習った味覚マップの真相と味を感じる新常識

「舌先=甘味」は嘘?昔習った味覚マップの真相と味を感じる新常識

「舌先=甘味」は嘘?昔習った味覚マップの真相と味を感じる新常識の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

基本五味(五基本味)と舌の感知メカニズムを整理した最新の対応関係は以下の通りです。

基本五味味を感じる場所感知する受容体・仕組み生物学的な役割甘味舌全体(味蕾がある全域)T1R2 + T1R3 受容体エネルギー源(糖分)のシグナル塩味舌全体(味蕾がある全域)ENaC(上皮性ナトリウムチャネル)など体液バランス維持(ミネラル)のシグナル酸味舌全体(味蕾がある全域)OTOP1(水素イオンチャネル)など腐敗物や未熟な果実(有機酸)の警告苦味舌全体(舌根部でやや感度高)T2R ファミリー(約25種類の受容体)毒物・有害物質の危険警告うま味舌全体(味蕾がある全域)T1R1 + T1R3 受容体体をつくるタンパク質(アミノ酸)のシグナル

苦味に関しては、誤って毒物を飲み込まないための生体防衛として、喉に近い舌の奥(有郭乳頭)で特に強い反射(吐き出し反応)を引き起こしやすい神経回路が組まれています。しかしこれも「奥でしか感じない」のではなく、「奥で感知したときに脳がより強い警戒シグナルを発する」というのが正確な科学的解釈です。

さらに、味蕾は舌の上だけでなく、軟口蓋(上あごの奥の柔らかい部分)や咽頭、喉頭、食道の上部にまで一部分布しています。私たちは舌だけでなく、口腔から喉全体を使って味覚を受け止めています。

小林 直樹
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小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。