止水レバーを「止」の位置に戻しても、シャワーヘッドから水が漏れ続けるトラブル。水漏れが止まらない理由は、主に水圧を制御するシール材の摩耗、または水栓金具内部の開閉バルブの破損に集約されます。
家庭用シャワーは給水管から高い水圧を受け止めており、内部のゴム製Oリングやパッキンがその圧力を遮断しています。しかし、毎日の温水使用に伴う熱膨張と収縮、水道水に含まれる残留塩素の影響により、ゴム素材は製造からおよそ5年〜7年で弾性を失って硬化します。硬化したゴムに亀裂が入ると、微細な隙間から水が押し出され、ポタポタとした水漏れへと直結する仕組みです。
さらに見過ごせないのが水道代高騰水漏れ放置リスクです。水道局の公表数値に基づき試算すると、ポタポタと途切れなく漏れ続ける状態(月間約1〜2立方メートルの漏水)を半年放置した場合、上下水道料金の加算額は年間で約5,000円から1万2,000円に達します。これに加え、湿潤環境が保たれることでカビの胞子が壁面やコーキングに根を張り、ハウスクリーニングや設備張り替えで十数万円の出費を強いられるケースも後を絶ちません。「たかが数滴」という油断が、家計と住居環境に致命的なダメージをもたらします。