過酷な宿命を背負った女性の壮絶な半生を描き出した映画『市子』。主演を務めた彼女は、第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞するなど、邦画界における評価を決定づけた。この映画でも相手役として重要なポジションを担ったのが、先述の若葉竜也だった。
極限まで感情を絞り出すような撮影現場において、深い役理解を共有できる共演者の存在は不可欠だったとされる。作品ごとに自己を削りながら役柄へと没入する彼女にとって、同じ熱量で芝居に向き合える共演者の存在は、役者としても個人としても精神的な支えとなっていたことは間違いない。