『白い巨塔』はこれまで何度も映像化されてきたが、中でも2000年代にフジテレビで放送された連続ドラマ版は、社会現象を巻き起こす金字塔となった。野心溢れる天才外科医・財前五郎を演じた唐沢寿明の鬼気迫る演技は、視聴者の心を掴んで離さなかった。
医学界の権力闘争と人間の業を見事に表現したこの作品は、日本の医療ドラマのクオリティを劇的に引き上げた。単なる勧善懲悪にとどまらない複雑な人間ドラマの構築は、脚本・演出・俳優陣の完璧なシナジーによるものだ。その重厚なエンターテインメント性は、今日におけるテレビドラマの評価軸を決定づけたと言っても過言ではない。