百恵さんが「普通の主婦」としての生活を営む中で、生涯のライフワークとして出会ったのがパッチワークキルトだった。彼女が手がけた大作キルトは、国内外のキルト展で幾度となく展示され、その繊細な色彩感覚と緻密な縫製技術は専門家の間でも極めて高く評価されている。
関係者の証言によると、自宅の一角には自然光がたっぷり差し込むアトリエスペースが確保されているという。膨大な数の端切れ布や糸が整然と並べられ、静謐な時間の中で針を運ぶ日々。自宅の外観写真が出回るたびに世間が探りたがるのは、そうした「一人の表現者」として彼女が過ごす濃密な時間の残り香なのだろう。派手なスポットライトを捨て、針と糸で自らの人生を縫い留めていく制作拠点としての自宅。そこには、芸能界とは完全に断絶された彼女だけの小宇宙が存在している。