彼のキャリアを語る上で絶対に外せないのが、日本格闘技史に残る黄金カードである。2004年の大晦日、日本中が固唾をのんで見守る中で実現した魔裟斗との一戦は、今なお語り草となっている。異種格闘技戦とも言える極限の緊張感の中、キックボクシングルールでありながらダウンを奪うなど、世界最高峰のファイターを相手に互角以上の死闘を繰り広げた。
立ち技最高峰の舞台であるK-1 WORLD MAXへの参戦は、彼の挑戦心の象徴と言える。専門外のルールであっても一切の言い訳をせず、真っ向から打ち合いを挑む姿は、見る者の心を揺さぶった。勝利の歓喜も敗北の悔しさも、すべてを剥き出しにしてリングに立ち続けた。あの時代、彼が放っていた輝きは、格闘技というジャンルそのものを茶の間の中心へと引き上げたのだ。