二人の馴れ初めは、山岸選手が拠点を本格的にアメリカ・ロサンゼルスからネバダ州ラスベガスへと移した時期に遡ります。世界のトップ選手たちが集う名門ジムでの合同トレーニングやコンテスト会場での交流を通じて、互いのストイックな姿勢とプロ意識に深く惹かれ合っていきました。
特に二人の結束を揺るぎないものにしたのが、山岸選手が経験した数々の試練でした。怪我による挫折や階級変更(212ポンドクラスへの転向)、さらには異国での過酷なコンディション調整など、選手生命を左右する局面において、アイリス氏は常に傍らで的確なアドバイスと精神的な支えを提供し続けました。
2016年に山岸選手が「アーノルド・クラシック212」でアジア人初となる歴史的優勝を果たした際にも、ステージ裏で抱き合い喜びを分かち合うアイリス氏の姿が大きな感動を呼びました。過酷な勝負の世界を共に生き抜いてきた戦友であり、唯一無二の理解者であることが二人の強固な信頼関係の根底にあります。