この対戦をめぐっては、一般的なファンの間でいくつかの誤解が存在します。その最たるものが「ペリカンズはザイオンのワンマンチームであり、彼を止めれば勝てる」という先入観です。
実際のペリカンズは、ブランドン・イングラムをはじめとするウイング陣のミドルレンジ力や、CJ・マッカラムの高精度なアウトサイドシュートを組み合わせた極めてバランスの良いオフェンスシステムを保持しています。今季の対戦でレイカーズが苦戦を強いられた時間帯を分析すると、ザイオンの単独突破ではなく、彼を囮にしたオフボールスクリーンやペリメーターからの展開に後手を踏んでいたことが分かります。
また、「レイカーズはインサイド重視でアウトサイドが弱い」という見方も過去のものです。今季のレイカーズは八村選手やオースティン・リーブスらのシュート成功率向上により、コートを広く使うフロアバランスが確立されています。ペリカンズ戦で勝利を手繰り寄せたのも、インサイドを無理にこじ開けるのではなく、相手の守備のズレを突いたオープン3ポイントを冷静に沈め続けた結果です。