ITサポートデスクやSNS、知恵袋の投稿を調査すると、Alt+Enter効かない原因として、一般的なマニュアルには記載されていない盲点が多数浮き彫りになっています。ある大手企業の情シス担当者は「週に数回は『エクセルが壊れた』という問い合わせが入るが、8割以上は単純な入力モードかハードウェアの設定ミス」と明かします。
検証の結果、現場で最も見落とされがちなのが日本語入力システム(IME)の変換確定待ち状態です。全角文字を入力し、下線(アンダーライン)が表示されている変換途中の状態でAlt + Enterを押しても、IME側がキーストロークを吸収してしまい、改行が反映されません。一度Enterキーを押して文字列を確定させてから、改めてショートカットを実行するという基本動作が抜けている事例が多発しています。
また、近年のリモートデスクトップ接続や仮想デスクトップ(VDI)環境特有のトラブルも急増しています。手元の端末からホストPCへAltキーの信号がパススルーされず、手元のOS側で別ウィンドウがアクティブになってしまうという現象です。この場合は、数式バーに直接カーソルを配置して入力するか、クリップボード経由でテキストを流し込む回避策が有効です。