セレナのローダウンにおいて最も多く語られる失敗談が、「家族からのクレーム」と「乗り心地の極端な悪化」です。特に後部座席に乗るパートナーやお子さんから「突き上げがひどくて車酔いする」「跳ねて落ち着かない」と指摘され、泣く泣く純正サスペンションに戻すケースが散見されます。
こうした事態に陥る最大の原因は、純正ショックアブソーバーの有効ストローク量を無視した「スプリングのみの過度なローダウン」にあります。セレナは車高が高く車重もあるため、バネだけで3cm以上下げるとショックアブソーバーが縮みきり、衝撃を吸収するバンプラバーに頻繁に当たる「底付き(バンプタッチ)」を起こします。これが、突き刺すような鋭いショックの正体です。
また、セレナでローダウンして後悔するパターンには、見た目重視で下げすぎた結果、スーパーの立体駐車場や輪留めでフロントリップを擦ってしまう日常のストレスも挙げられます。快適性を損なわずにスタイリッシュさを両立させるには、下げる幅を20mm〜35mm程度に留めるか、減衰力としなやかさを緻密にコントロールできる車高調を選ぶことが極めて重要です。