セント・フォースの舵取りを担い続けているのが、創業者であり代表取締役社長の久保地美晴氏です。芸能界において強烈な影響力を持ちながらも、本人がテレビや雑誌などのインタビューに顔を出す機会は極めて稀で、業界関係者の間では「沈黙のヒットメーカー」として知られています。
久保地氏はもともと大手芸能事務所でマネージャーとしての経験を積んだ後、1994年7月にセント・フォースを設立しました。当時の芸能界において、フリーアナウンサーは「局アナを退職したベテランが移籍する場所」という認識が一般的でした。しかし、久保地氏はそこに大きなビジネスチャンスを見出します。
「清潔感と知性、親しみやすさを兼ね備えた女性キャスター」を専門にマネジメントする女子アナ専門芸能事務所という前例のないポジショニングを打ち出し、キー局の情報番組やお天気コーナーに新人を積極的に提案していきました。この独自の戦略が時代のニーズと合致し、設立からわずか十数年で業界シェアの大半を占める一大勢力へと押し上げたのです。