結論から申し上げると、「なで肩だから肩の筋肉をつけよう」とシュラッグ(肩をすくめる動作)などで僧帽筋上部ばかりを鍛えるアプローチは、なで肩を視覚的にも機能的にも悪化させる最大の要因です。SNSや動画サイトの筋トレ指導を真に受けた結果、「首の根元だけが太く盛り上がり、肩先は下がったままの富士山のようなシルエットになってしまった」という相談がパーソナルジムや整体院に後を絶ちません。
なぜこのような逆効果が起きるのか。理由は、首から肩先にかけて付着している僧帽筋上部が過剰に緊張・肥大すると、首の付け根の傾斜が急になり、結果として肩先がより下がって見える錯覚を生むためです。さらに、なで肩の多くは巻き肩 なで肩 併発の状態にあり、鎖骨が下がって肩甲骨が外側に開いたまま固まっています。土台である肩甲骨の位置を正さずに筋肉だけを刺激しても、崩れた骨格を強調する結果に終わってしまいます。