インテリアの雑誌やSNS(Instagram、RoomClip等)に投稿される洗練された実例写真をそのまま真似した結果、日々の生活で破綻してしまうケースは少なくありません。実際の居住者から寄せられるリアルな声と、見落としがちな盲点を検証します。
大手インテリアショップのプランニング相談現場において、最も頻発する後悔の声が「収納付きロフトベッドを導入したものの、部屋が暗くなり夏場に熱気がこもって耐えられない」というものです。縦の空間を活用できるロフトベッドは一見合理的ですが、日本の標準的な天井高(約240cm)では、上部が非常に窮屈になり、空間全体の採光を遮ってしまいます。
また、「大容量チェストを買ったが、引き出しを引くとベッドのフレームにぶつかって全開にならない」という寸法確認のミスも定番です。家具の平面サイズだけでなく、「引き出しを引くためのスペース(約50cm)」や「クローゼット扉の開閉軌道」を計算に入れていなかったことが原因です。SNSの美しい写真は「扉を閉じた静止状態」しか映していない点に留意しなければなりません。