自民党内で吹き荒れた派閥解体の嵐を経て、形式上は派閥の事務所が消滅した現在においても、長老による影の権力構造は完全には解体されていない。党内の若手や中堅議員が困惑するなか、重要な人事や内閣の方針決定の節目になると、ホテルの一室で密かに行われる面会報道が絶えない。
公的な役職を持たない身でありながら、いまだに党幹部や首相経験者が指示を仰ぎに足を運ぶという歪んだ現実。自由民主党という巨大与党の意思決定プロセスには、今なお裏舞台で差配を振るう「見えない手」が深く介入しており、これが政治不信の根底にある組織的体質そのものを物語っている。