同じ地域、同じ時間帯の予報を見ているにもかかわらず、スマホの画面によって太陽マークだったり雲マークだったりすることに疑問を抱いた経験はないだろうか。この差異は、情報を提供するプラットフォームが依拠するデータソースとグラフィックアルゴリズムの違いから生じている。気象庁の発表データを忠実にベースとしつつ独自の見解を盛り込む日本気象協会と、全国のユーザーからの体感リポートや独自レーダー網を統合して予報精度を高める株式会社ウェザーニューズとでは、記号化のロジックが本質的に異なるのだ。
とりわけ混同しやすいのが「一時」と「断続的」の扱いである。予報用語において「一時」は対象時間の4分の1未満の短い時間に現象が起こることを意味し、「時々」は2分の1未満の断続的な現象を指す。民間各社はユーザーが直感的に理解できるようアイコンの組み合わせを工夫しているが、描画スペースの制約上、細かな注記が削ぎ落とされるケースも目立つ。情報を提供する事業者ごとの癖や表示基準を把握することは、情報の誤読を避ける上で不可欠なリテラシーと言える。