この楽曲を語る上で絶対に外せないのが、実話をもとにした映画『ライフ 天国からのなきごえ』との深い結びつきだ。ガンと戦いながらウィンドサーフィンに情熱を注いだ飯島夏樹氏の半生を描いた映画作品において、映画主題歌として書き下ろされた意図とその背景には、極めて繊細な創作プロセスが存在していた。
桑田佳祐は台本を読み込み、作品が持つ「生きることへの賛歌」と「残された者への愛」を音楽へと昇華させた。スタジオワークでは余計な装飾を削ぎ落とし、言葉とメロディの力を前面に押し出すアプローチが採られたという。単なるタイアップの枠を超え、映画の息吹と完璧にシンクロしたサウンドトラックが完成した瞬間だった。