日本の麺類のルーツを辿ると、奈良時代に唐から伝来した「索餅(さくべい)」に行き着きます。その技術が発展し、室町時代から江戸時代にかけて手延べ素麺の原型が確立されたのが、奈良県桜井市三輪の地です。「三輪そうめん」は日本最古の素麺発祥地として知られ、播州(揖保乃糸)や小豆島、島原などの名産地へも三輪の技術が伝播していった歴史的経緯を持っています。
その聖地で享保2年に創業した三輪山本は、宮内庁(旧宮内省)御用達の栄誉を賜るなど、手延べ素麺の最高峰として歩んできました。三輪素麺の手延べ製法の特徴は、小麦粉と塩水を練り上げ、綿実油を塗りながら手作業で細く細く引き延ばしていく工程にあります。熟成と圧延を幾度も繰り返すことで、グルテンが規則正しく並び、煮崩れしない強靭なコシと滑らかな舌触りが生まれます。