「30代半ばで年収1000万円の大台に乗る女性行員も珍しくなくなった」。そう語るのは、同行の本部で企画業務に携わる30代の女性幹部だ。かつて金融業界において、女性は手堅い一般事務職か、一部のバイタリティ溢れる営業職に限られていた。しかし、職種格差を実質的に解体する人事制度の抜本的改定により、女性の昇進スピードは一気に加速した。
入手した内部資料によると、新卒入行5年目付近での年収イメージは600万〜750万円前後。ここで順調にマネジメント職への登竜門をくぐると、30代前半で年収1000万〜1200万円ゾーンへ到達する。メガバンクならではの手厚い福利厚生や各種手当を含めると、実質的な手取りや生活水準は同世代の他業種を遥かに凌駕する。
しかし、業界内で噂される「リーク情報」の裏側には、過酷な評価の波も押し寄せている。成果主義の徹底により、同期入行の間でも年収格差が急速に広がりつつあるのだ。評価指標が明快になった分、数字が出ない場合のプレッシャーは容赦ない。「女性登用の数字合わせではないか」という冷ややかな目線に苦しむ声も、覆面取材の過程で漏れ聞こえてきた。