ネット上のレビューやSNSの言説において、『LOVE SONG』に関して時折見受けられる誤解について検証します。
一部で「初期の楽曲だから歌唱技術がまだ未完成だったのではないか」という意見が散見されますが、これは音楽的な事実とは異なります。確かに後年の円熟味を帯びたパフォーマンスと比較すれば若々しさはありますが、レコーディング当時からすでに2人のピッチの正確性と倍音成分の豊かさは際立っていました。むしろ、後年の洗練されたスタイルでは出せない「初期衝動ゆえの切実なエモーション」が音源に閉じ込められている点こそが、本作の唯一無二の価値です。
また、「単なる女性目線の恋愛ソング」と混同されることもありますが、本作は一貫して「不器用ながらも大切な人を守り抜こうとする男性の一途な決意」を描いた男性視点の叙情詩です。この視点のブレのなさが、男性リスナーからの厚い支持を集める要因となっています。