1984年、集英社が発行する少女漫画誌『りぼん』でデビューを果たしたさくらももこ先生は、それまでの漫画界の既成概念を次々と塗り替えていきました。当時の少女漫画といえば、華やかな恋愛やドラマチックな展開が主流でした。その中で彼女が持ち込んだのは、自身の少女時代をモデルにしたシュールで身近な日常劇でした。
1986年に連載を開始した『ちびまる子ちゃん』は爆発的なヒットを記録。自伝的な要素を含みつつ、昭和の家庭の温もりや誰もが経験する日常の小さな喜怒哀楽を絶妙な間と軽妙なセリフ回しで描き出し、一気に国民的漫画家の階段を駆け上がったのです。