代表作である『ちびまる子ちゃん』と、シュールで哲学的とも評価される『コジコジ』。晩年のさくらももこさんがこれらの作品に込めた想いは、初期の単なるギャグや日常描写から、より深い人生観へと深まっていた。『コジコジ』で見られる「コジコジはコジコジだよ」という有名なフレーズに象徴されるように、ありのままの自分を受け入れることの大切さは、病と闘う彼女自身へのエールでもあったのかもしれない。
晩年に描かれた短編やイラストの端々には、身近な人々やファンへの感謝、そして生命に対する愛おしさが満ち溢れている。アニメの脚本チェックにおいても、子どもたちが観てクスッと笑える素朴な優しさを最後まで大切にしていたことが、遺稿や指示書からも見て取れる。