時計の針を1994年に戻す。カナダの調査報道ジャーナリストであったセルジュ・モナストは、ある膨大な告白手記を世に放った。そこに記されていたのが、コードネーム「プロジェクト・ブルービーム」の具体的かつ戦慄すべき4段階の実行プロセスである。モナストの主張によれば、この計画の究極の目的は、地球規模の混乱と恐怖を人為的に作り出し、国境や既存の宗教を解体することにあった。
第一段階は、世界各地で人為的な大地震を引き起こし、新たな考古学的遺物を「発見」させること。これにより従来の宗教的教義を根底から否定する。続く第二段階では、衛星軌道上から三次元ホログラムを投影し、地域ごとの信仰に応じた救世主の姿を夜空に映し出す。そして第三段階で極超短波や低周波を用いたテレパシー通信を行い、神が個々の脳に直接語りかけていると錯覚させる。最終段階において偽のエイリアン侵略と超自然的なパニックを演出し、人々が自発的に単一の統治機構へ救いを求めるよう誘導するという筋書きだ。モナストがその後、不可解な急死を遂げた事実が、このシナリオの不気味さを決定的なものにした。