異変が襲ったのは、定期的な健康診断の席だった。検査の結果、判明したのは「下咽頭がん(ステージ3)」。喉という、タレントとして命とも言える部位を病魔が蝕んでいた。所属事務所である浅井企画からの突然の活動休止発表は、関係者やファンに大きな衝撃を与えた。
声が出なくなるリスク、そして命の危険。抗がん剤治療と放射線治療という過酷な選択肢を前に、彼は一度足を止めざるを得なかった。入院生活の中では、喋ることすらままならない日もあったという。それでも「もう一度、競馬番組の司会台に立つ」という強い意志だけが、彼の体を突き動かしていた。