日本の金融環境は歴史的な転換点を迎えている。日本銀行を率いる植田和男総裁のもと、異例の金融緩和政策からの出口戦略が進められ、マイナス金利解除に踏み切ったことがすべての引き金となった。政策金利が引き上げられたことで、長年据え置かれていた貸出金利の下振れ圧力が一転し、金融業全体に金利引き上げの波が押し寄せている。
この政策転換は、労働者のための金融機関であるろうきん(労働金庫)も例外ではない。変動金利型住宅ローンを選択している多くの契約者にとって、中央銀行の舵切りはダイレクトに毎月の返済負担へと跳ね返る。金利が0.1%上がるだけでも、数十年単位の総返済額では百万円単位の差が生じるためだ。