イタリア・地中海沿岸でも、ボラやマグロの卵巣を塩漬け乾燥させた「ボッタルガ(Bottarga)」が名物として古くから親しまれています。日本のからすみはボッタルガパスタ代用としてそのまま活用でき、むしろ国産の上質なからすみを使うことで、本場以上の深みとコクを持つ一皿が完成します。
プロ仕様のからすみパスタレシピの肝は、「からすみに余計な火を入れないこと」にあります。
フライパンにエクストラバージンオリーブオイルと潰したニンニク、赤唐辛子を入れて弱火でじっくり熱し、香りを引き出します。茹で汁を少量加えて素早く混ぜ、オイルを乳化させたら、硬めに茹で上げたスパゲッティ(1.4mm〜1.6mmが好相性)を投入して手早く絡めます。ここで火を完全に止めるのが決定的な分岐点です。
おろし金やチーズグレーターですりおろしたからすみの半量をフライパンに投入し、余熱だけでパスタ全体に絡ませます。皿に盛り付けた後、残りの半量を上から贅沢にふりかけ、仕上げにスライスしたからすみをトッピングします。加熱による風味の劣化を防ぎ、フレッシュな香りと濃厚な粒感を最大限に楽しむことができます。