彼のアートフォームを語る上で欠かせない存在が、故ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)だ。2019年のコラボ曲「Racks in the Middle」でグラミー賞最優秀ラップ・パフォーマンス賞を受賞したことは、彼のキャリアにおける決定的な分岐点となった。
ニプシーから直に学んだビジネスアプローチや、地元コミュニティへの還元、ストリートのリアルを言葉に昇華する真摯な姿勢。ロディ・リッチの歌うメロディックなラップの奥底には、常に哀愁と力強いメッセージ性が宿っている。単なる成功自慢にとどまらない深い叙情性は、亡きメンターから継承した血通う精神そのものだ。