競作が生み出した熱狂は、数字の上でも圧倒的な記録を打ち立てました。日野美歌の『氷雨』はオリコンシングルチャートで最高位5位を記録し、累計売上は80万枚以上、佳山明生盤と合わせると150万枚を超えるメガヒットとなったのです。
この大ヒットを受け、日野美歌は日本有線大賞新人賞や全日本歌謡音楽祭など数々の賞を総なめにしました。そしてハイライトとなったのが、1983年の「第34回NHK紅白歌合戦」です。競作関係にあった日野美歌と佳山明生が、揃って紅白初出場を果たすという前代未聞の快挙を成し遂げました。
紅組・白組それぞれから同じ楽曲『氷雨』が歌い継がれる構成は、当時の視聴者に強烈なインパクトを与え、昭和テレビ史に残る名場面として語り継がれています。