日欧撤退のロシア自動車市場はどうなった?中国車席巻と驚きの実態

日欧撤退のロシア自動車市場はどうなった?中国車席巻と驚きの実態

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日欧撤退の混乱期に、ロシア政府が国威発揚と国内産業保護のシンボルとして華々しく打ち出したのが、ソ連時代の伝説的大衆車ブランド「モスクヴィッチ(Moskvich)」の復活劇でした。仏ルノーが撤退時にモスクワ市へ1ルーブルで売却したモスクワ工場を活用し、2026年末から生産がスタートしました。

しかし、このモスクヴィッチ復活の真相は、完全なロシア独自開発ではなく「中国・江淮汽車(JAC Motors)のモデルをベースにしたノックダウン生産(OEM)」です。主力モデル「モスクヴィッチ3」の外観や構造は、中国市場で販売されている「JAC JS4」とエンブレム以外ほぼ同一であり、中国から輸入した主要コンポーネントをロシア国内工場で組み立てるバッジエンジニアリング方式が採られています。

ロシア政府は将来的により高度な現地部品の内製化やEV版の開発を進める方針を掲げていますが、現在のところ実質的な「中国車のアセンブリー生産」に留まっているのが現実です。ここで、激動の時代を迎えているロシア国産車メーカー一覧と主要な役割を整理しておきましょう。

  • アフトヴァズ(Lada):ロシア最大の乗用車メーカー。グランタ、ベスタ、ニーヴァ(4x4)などを製造。
  • モスクヴィッチ(Moskvich):旧ルノー工場を接収して復活。実質的な中国JAC車の組み立て拠点。
  • GAZ(ゴーリキー自動車工場):商用バン「ガゼル」などを主力とし、物流インフラを支える重鎮。
  • UAZ(ウリヤノフスク自動車工場):悪路走破性の高い軍用・民間用本格オフローダー「ハンター」「パトリオット」を展開。
  • KAMAZ(カマズ):大型トラック・軍用車両のトップメーカー。過酷なラリー競技でも世界的に有名。
  • アウルス(Aurus):プーチン大統領の専用車も手がける、国営開発の超高級プレミアムリムジンブランド。
佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。