世界銀行や国連などの国際機関が公表しているデータによれば、日本の全陸地面積は約37万8000平方キロメートルに達する。これは世界約190カ国の中で60位前後に位置しており、ヨーロッパのドイツやイタリア、フィンランドよりも広い。決して「極小の島国」と呼ぶような規模ではないのだ。
それにもかかわらず、なぜ世界中から「日本は極端に狭い」と見なされがちなのか。そこには、国土の約7割を森林や急峻な山岳地帯が占めているという地形的特徴がある。実際に人が住み、経済活動を行える「可住地面積」に限ってみると、数字は一気に縮小する。私たちが体感している「狭さ」の正体は、実質的な活動可能領域の限られた比率にある。