昭和の時代、小中学校の教科書には「日本で一番小さい都道府県=大阪府」と明記されていました。長年にわたり全国47位の座にあった大阪府が、なぜ香川県と入れ替わることになったのか。そこには2つの決定的な要因が存在します。
最大の転換点となったのは、1988年(昭和63年)10月の国土地理院による公表でした。当時、香川県と岡山県の間に位置する瀬戸内海上の「井島(いしま)」の境界未定部分について、国土地理院が従来の算出方法を見直し、境界未定地域の面積を全体の数値から除外する措置をとりました。これによって香川県の公表面積が突如として減少し、一時的に大阪府を下回ったのです。
さらに決定打となったのが、大阪湾で進められた大規模な人工島造成事業です。とりわけ1987年に着工した関西国際空港の人工島埋め立てや、大阪南港の咲洲・舞洲などの埋め立て工事が急速に進展。これにより大阪府の陸地面積が年々拡大し、測定上の誤差や一時的な見直しにとどまらず、物理的な実面積でも大阪府が香川県を上回る結果となりました。