かつて不祥事や不透明な会計処理で世間の批判を浴び、混迷を極めていた公益財団法人日本バレーボール協会。その火中の栗を拾う形で会長の座に就いた川合俊一が最初に着手したのは、組織の「聖域なき透明化」と「徹底した黒字化」だった。伝統的な競技団体特有の硬直した意思決定プロセスを解体し、民間企業顔負けのスピード感あるガバナンス改革を断行したのだ。
何より周囲を驚かせたのは、トップ自らが率先して民間企業へ足を運び、大型スポンサーシップを次々と獲得してきた営業力である。お飾りの会長職に甘んじるつもりは微塵もなかった。協会内に眠っていた放映権や肖像権、グッズ販売の権利関係を再整理し、デジタルマーケティングを導入。数年で財政基盤を強固なものへと変貌させた手腕は、スポーツ界のみならず財界関係者からも熱い注目を集めている。