日本人の目の色は黒じゃない?茶色・ヘーゼル・遺伝の真相を解説

日本人の目の色は黒じゃない?茶色・ヘーゼル・遺伝の真相を解説

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「子どもの頃は真っ黒だったのに、大人になって茶色くなった」「最近、片方の目だけ色が薄くなってきた気がする」といった声が、知恵袋やSNSなどのコミュニティで頻繁に見受けられます。実際に瞳の色が途中で変化することはあるのでしょうか。

1. 乳幼児期から青年期の自然な変化

新生児の瞳はメラニン生成が未熟なため、生後数ヶ月はやや青みがかったグレーや淡い黒に見えることがあります。生後半年から2歳頃にかけてメラニンが定着し、本来の遺伝的な目の色へと落ち着きます。また、思春期のホルモンバランスの変化によってメラニン合成が活発化し、わずかに色が濃くなることも医学的に確認されています。

2. 加齢に伴う虹彩の脱色(老人性虹彩萎縮)

60代以降のシニア層では、虹彩の間質組織が萎縮し、蓄積されていたメラニン色素が徐々に減少していく「老人性虹彩萎縮」が見られます。これにより、若い頃よりも瞳の色が明るく抜けたり、濁った灰色がかって見える現象が生じます。

3. 緑内障治療薬(プロスタグランジン関連薬)による色素沈着

眼科臨床で最も頻繁に遭遇する「後天的な瞳の色の変化」が、緑内障や高眼圧症の点眼薬(ラタノプロストなど)の副作用です。この薬剤はメラニン合成を促進する作用があるため、長期使用によって「薄い茶色だった瞳が黒っぽく変色する」という現象が起きます。片目だけに点眼していると左右で瞳の色が変わってしまうため、点眼指導の現場では必須の確認事項とされています。

4. 疾患が隠れている危険な兆候

大人になってから片方の瞳の色だけが急激に薄くなった場合、「フックス虹彩異色性毛様体炎」や「ホルネル症候群」といった眼科・神経内科疾患の疑いがあります。自己判断で放置せず、速やかに眼科専門医の診察を受ける必要があります。

清水 千尋
Author

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。