皮膚科医学の世界で最も広く用いられる指標が、1975年にハーバード大学の皮膚科医が考案した「フィッツパトリックのスキンタイプ(Fitzpatrick Skin Phototype)」です。これは紫外線を浴びた際の「日焼け(サンバーン:赤くなる)」と「色素沈着(サンタン:黒くなる)」の反応パターンに基づき、タイプIからタイプVIの6段階に分類したものです。
フィッツパトリック スキンタイプにおける日本人の分布は、大半が「タイプIII(中等度の日焼けをし、徐々に黒くなる)」および「タイプIV(日焼けしにくく、すぐに黒くなりやすい)」に集約されます。一部の色白肌はタイプII(赤くなりやすく黒くなりにくい)に該当しますが、タイプI(常に赤くなり全く黒くならない)やタイプVI(極めて濃い色素を持つ)は極めて稀です。
日本人の肌色の世界比較を行うと、タイプI〜IIが主流である北欧・アングロサクソン系と、タイプV〜VIが主流のアフリカ・南アジア系の中間に位置します。光老化や皮膚がんのリスクは白色人種に比べて格段に低い一方、紫外線暴露後にシミや肝斑として色素が残りやすいという、アジア人ならではのエイジング特性を持っています。