特別展の会期中は国内外から多くの来館者が詰めかける。せっかくの国宝を人の頭越しに眺める羽目になっては興ざめだ。そこで、静けさのなかで作品を独占するための実践的な鑑賞ルートを紹介しよう。
最も狙い目なのは平日の閉館1時間半前、あるいは特別開館日の午前中早いスロットだ。入館後、多くの鑑賞者は第1展示室から順序通りに進むが、あえて奥の展示室へ直行し、国宝やメイン作品を誰もいない空間で鑑賞してから手前に戻る「逆流アプローチ」が極めて有効となる。鑑賞後は、三井本館周辺の歴史的建造物を巡る散策ルートを組み合わせることで、日本橋という街全体に宿る歴史の厚みを五感で味わい尽くすことができる。