現場で進行する地殻変動の「現実」を捉えているのが、国土地理院の電子基準点ネットワークと気象庁の高感度地震観測網だ。両機関が統合処理した衛星測地データは、従来の地質調査では特定困難だった地下深部のすべり挙動をミリ単位の精度で描き出している。
特に注目されているのが、ウェブ上で一般公開が加速している「活断層詳細デジタルマップ」のアップデート版だ。航空レーザー測量技術の飛躍的進歩により、従来は密林や住宅街に隠れていた微小な断層崖が次々と立体化された。専門の地質調査業による現地掘削検証(トレンチ調査)と組み合わさることで、住宅地の目と鼻の先を走る未知の断層線が次々と露わになっている。