加除式書籍に馴染みのない読者に向けて、加除式図書の仕組みを簡潔に整理します。加除式とは、ビスや専用留め具で綴じられたバインダー形式のファイルに本文が収められており、法改正や新判例が出た部分のみを定期的に抜き差しする構造を指します。
法律が改正されると、出版社から「追録(ついろく)」と呼ばれる差替用の印刷物が届きます。同封された差替指示書に従い、旧規定のページを抜き取り、新しいページを挿入することで、図書全体が自動的に最新情報へとアップデートされます。
1冊丸ごと買い直す必要がなく、長年培われた注釈や体系を維持したまま改訂部分のみを更新できるため、膨大な法令体系を扱う専門分野において最も合理的なメンテナンス手法として機能しています。